府道361号線・上黒田貴船線を貴船神社奥宮前からスタートし、芹生峠ピークを目指すコース。
全長3.3Km、平均斜度10%超の激坂であるが、このコースは元々悪路としても名高かった。
しかし近年、舗装の修復が行われており、以前に比べてかなり走りやすくなっている。
このコースの最大の特徴は、神がかり的な絶妙なコースレイアウトにあると思う。
まず緩急についてだが、中盤以降10~15%が延々と続く激坂コースでかなり苦しいレイアウトの中、何とか休めるレベルの勾配と長さの休憩ポイントがあり、足を着くか登り切るかギリギリの選択を迫られる。
中盤に訪れるいくつかの九十九折りは、ヘアピンの間隔が短くS字に近い形状をしており、そのレイアウトが大変美しい。
そして時折見せる15%を超える激坂は、直前が平坦やヘアピンで構成されている関係で更に急勾配に見える錯覚を引き起こす。
初心者にお勧め出来るコースではないが、ある程度ヒルクライムに慣れた人は上記の点も楽しみながら登って欲しい。
交通量は多くないが多少の車通りがあり、握り拳大の落石もあるので、走行には注意して欲しい。
スタート地点
貴船神社奥宮の前にある小橋からスタート。
序盤
スタート直後の300mは4%程度とかなり緩い。
しかし緩いのは最初だけなので、飛ばし過ぎない。
貴船配水池前
浄水施設の前を過ぎると勾配が本格化し始める。
以降、本格的に休める場所はなくなる。
第一ヘアピン
800m地点の第一ヘアピン。
この手前が少々キツいが、直後で少し休める。
景観の良いストレート
第一ヘアピンの後の視界の開けた直線。
芹生峠では数少ない見晴らしの良い場所。
キツい時こそ風景を楽しみ、一服の清涼を楽しもう。
激坂トラップ
写真では上手く伝わらないが、緩い手前と奥の激坂のコントラストで、大変な激坂に見える。
芹生峠にある、いくつかの錯覚に注意しよう。
第二ヘアピン
二連ヘアピンでS字状になっているここで丁度半分。
二つのヘアピンが織りなす形状が美しい。
第三ヘアピン
2Km地点の第三ヘアピンも二連続で連なっている。
やや大き目のコーナーになっているのが特徴。
地蔵祠前
17%の激坂の先にある地蔵祠ヘアピン。
この祠前は短いながら勾配が緩く休みやすい。
この後の激坂に備え、しっかり休むことを勧める。
地獄のカーブミラー前
写真は分かりにくいが、ミラー右に先の道が見える。
恐ろしい程の激坂に見え、登る者の心を折りに来る。
実際には15%の常識範囲内の激坂、頑張ろう!
ゴール手前
ゴール手前も18%を超える激坂で最後まで苦しい。
その苦しい坂の先に光が広がる光景を目にする筈だ。
ゴール地点
苦労して登った先にあるのは、何もない頂上。
ただそこには頂上を示す立て札があるのみ。